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Feb 12, 2019

この絵描きに注目!2019


年末にやろうとしてて、気付いたら2月に。
2018年、主観で特にすごかった絵描きを独断と偏見でまとめました。
規約に基づきTwitterからの引用を行ってます。
最後に総評。敬称略。


オルタナティブ

丸紅茜
線の太さが本当に素晴らしい。
構図が非常に高度で、パース角が弱いながらもアクロバティックな画面を作れる。
絵柄のタイプ的には競合が多く、かつ強く、激戦区だがそれでも存在感を持つ。
今年は画集もリリースされ、躍進が期待される。
あすぱら
驚異的な才能をさらに伸ばし続けている。
クリエイターから愛されるタイプ。

くっか
技術面についてレベルが非常に高いことはいうまでもないのですが、
リアリスティックながらも敢えて荒い表現を残すなど、技巧がものっそシブい。
モチーフの配置、作画技法までかなりユニークな選択をしており、
ほどよい既視感が同居していて非常に心地が良い。
日本的なイラストに落としながらもオリエンタルな雰囲気も兼ね備え、
書籍系イラストレーターの中で頭一つ抜けた作家さんだと思います。

爽々
万国民に刺さる作風で他の追随を許さない練り上げられた線描。
背景描画に定評があるが、デザインもとても素晴らしい。
作画研究に余念がなく、理性的ながら情熱的な構図。
2017年頃から色彩豊かに化け大ブレイク。2018年は画集もリリース。

towojihonojiro
こんなすごいイラストが現代で拝めて嬉しいシリーズ。
ある種の耽美さをもった作品はとにかく格好良くなければいけないので、
技術力での裏打ちが重要。
現環境で「異」なる存在を商業ベースでパフォーマンスし続けるのはただただすごい。

焦茶
ロック。作風・スタイルに凄まじい強さがある。
ここまでユニークながら格好良く、ちゃんと人気が出て、かつ仕事になっているのは
過去のイラストレーターを探しても非常に希有な存在。
絵を描くペースがとても早い。

黒田ヱリ
最先端の技術の複合系という感じで、絵作りが非常に良い。
伸びしろを感じる。

JNT

初見に彼の才能を説明するのは難しいが、
多くのクリエイターが賞賛の言葉を持っていることは疑いはない。
ネットイラストにおける表現のパイオニアであり、
職業クリエイターとしては縁の下の力持ち。
6HP画集を買って震えましょう。

クマノイ

この路線の最先端。

TAO
細かさが可愛い。

ビビット&エッジ

望月けい
ひと目で本人とわかるユニークなタッチ。
クールからポップまで描き分ける。
2018年に入ってさらに作画の幅が増え、レイアウトや表情に深みが増えました。

LAM
蠱毒、FGOなど話題のタイトルに大きく関わり、
2019年は注目のVRゲーム東京クロノスのリリースが迫る。
テクニックとしては劇薬にあたる差し色や目の描写を惜しみなく使い
普通に人気を得ているのですごい(すごい)。

RAITA
FGOが出てくるまではここまで業界内注目度が上がるとは思ってなかった。
昔から一級のキャラデザ力があったけど、
強いIPに乗ることで大きなレバレッジが働いた例。

ポップ

赤倉
絵柄としての完成度が非常に高い。

寺田てら
この頭身でここまで展開の幅がある作家は希少。
無限に仕事がとれるタイプ。

美少女

necömi
有名どころから。
この安定感はさすが。

ももこ
この方も堅く強い。
美少女系は商業的に構図が限られるので、
クォリティを上げるには塗りを進化させるしかない。
いつも楽しそうに描いている。

 ゆきさめ
基本は美少女イラストなんだけど
やっていることがかなり挑戦的で面白い。
仕事のパフォーマンスも非常に高い方だと思うけど
趣味絵がめちゃくちゃ良い。

 Anmi
絵柄のフォロワーが爆増中。
この髪の塗りと顔、目の描き方は発明。

パワー型ドロー

WANKE
めさくさ上手い韓国イラストレーター。
とにかくすべてのストロークを贅沢に表現に注いでおり、
線やシワの一本一本を執念深く追っているのが素晴らしい。
本国ではアートを教えているようで、生徒が羨ましい。
ちなみに作画の一部をYoutubeで観ることができる。

Rella
中国若手クリエイターではトップの実力。
かねてより注目されてきたが、ここ2年間はさらに新しい領域に足を踏み入れた。
特にライティングと粗密を意識した空間表現が非常に見事で
大胆に黒を使えるつよさがつよい。

河CY
韓国若手から。
ここ2〜3年で信じられないクォリティの作品を量産し続けてます。
画力が圧倒的なこともさることながら原作愛が強く
最高級の二次創作としてひとつのベンチマークになっているように思います。

お久しぶり
めちゃめちゃめちゃ上手い。
デジタルブラシの塗り表現はあるところから「生(ナマ)」っぽい質感になるのだけど
敢えてそこを筆致を残すか、生ぽっく仕上げるかで作家の好みが分かれる。
この方は生っぽい閾値を探るのが凄まじく達者で、この表現だと随一。

ストリートモダン

米山舞
アニメーターからイラストに舵を切り、よりエンジンがかかってきた。
すべての作画要素をコンプリートしており、
商業作家のひとつの到達点にいながら、アーティストとしてのキャリアも残す。
今年注目度ナンバーワンプレイヤー。

東西
レイアウト魔神。
非凡なる構図とデザイン、それを支える画力。
特に上記イラストは今年筆者が観た全絵の中でもトップ。
すべてのモチーフ、バランスが完璧でこれぞ絵描きの絵という感じ。

あるてら
女性的な曲線、胸からお尻にかけてのデフォルメが巧み。
リアリティを残しながらの独自のフェチがある。
陰の色調や空間を描く事がとても上手く、ライティングも美しい。

ファンタジー

トリダモノ
厚塗りクリエイターの表現をイマドキのタッチで昇華した。
技術力もさることながらデザイン力も安定して高く、
一般人気もさることながら、業界内で評価が高い特に注目のプレイヤー。
年々作風を更新するキャッチアップ力が素晴らしい。
6月まで仕事に潜るとのことで、お披露目が楽しみになる。

モグモ
00年代スピリッツを感じる天の才。
デザイン全般、イラスト描画、レイアウトすべてが優秀。
かつてのスクエニを現代的に再解釈されたイメージ。
ファンタジー系の作家は減少傾向(自分統計)なので希少性が高い。

Ryota-H
この方に憧れるクリエイター本当に多いが、
近しいタイプは滅多に現れないだろう。
抜群のレイアウト力とドラマチックな画面をつくるモチベーション&鬼画力。
年々、女の子が可愛くなり無敵感がある。

友野るい
自身のクリエイティブを愛し、また愛される作家。
色々なスタイルの変化、逡巡を繰り返して、今にたどり着いた雰囲気があり、
凄まじい引き出しを持っている。国宝。

アニメライク

荻pote
あくまでもガワはアニメテイストで中身は緻密な計算で練り上げられた絵。
日本アニメ的な表現を追求しているともいえるし、他者表現へのリスペクトがある。
線の一本一本から色の調整まで、
どれだけの手間をかけて構成されているか謎なくらい毎回すごい。

ソンソソ
公式ってくらいの完成度。愛がすごい。

南野あき
可愛すぎて天才。

退廃 x 少女

LM7
人類はLM7先生の子。
法人立ち上げからの活動に期待。

れおえん
ミスター横長構図。
キャラ演技とデザインに長けている。
基礎デッサン力が高く、芸風も広い。
アート・職人どちらも戦えそう。

MIYA*KI
芸風が広く、凄まじい体力を感じる。
お絵描きスペックがめちゃやばい。
次世代を担う感ある。

あすてろid
瓦礫系のフォトバッシュがエモい。
手法はコンセプトアートだけど、概念はUIレイアウトに近い?
一気通貫な世界観を持つ作家は多いけど、
明確に「ゲーム」というモチーフ設定があるのが面白い。
とにかく好きなことひたすらやってる感じで見ていると幸せになれる。

neco
イラスト的にいいとこどり、かつ商業運用レベルまで調整した現時点のベンチマーク。
並み居る強豪の中では業界を最もリードしており、
この作風でここまで女の子可愛くなるの!?!??
という感じの最強カード。とってもイケてる。

コダマ
むっちゃ上手くて、いつも素晴らしい仕事をなさってると思います。
公開されてるFGO礼装はすべて愛がものすごい、
&どのイラストにも愛を感じる。
アンダーからアッパーまでオールマイティ、面白い。

スーパー高校生


先日17歳になられた方。
かわいく確立したグレートーンと顔デザインが良い。

MON
なにが格好いいかわかってるし、めちゃめちゃオシャレな線を描く。
90年代スピリッツを感じる。

しらま
アップするイラスト一枚ごとにどんどん上手くなっている。
最新のpixiv絵が素晴らしい。(embedでブログに貼れない)
Twitterにないので気になる方は是非みてください。

VTuber

しゅがお
Vのデザインで大活躍。
イマドキオシャレキャラデザの代表格。

MikaPikazo
常に一番熱い企画の中心にいる、文句なし最強イラストレーター。
2018年は輝夜月とのコラボレーションを中心に
イラストレーター以上の活躍の場を広げた。
今年も大きな仕事をいくつもこなしていくでしょう。

森倉円
「美少女」を描く事は今の作家にとって必修科目といえるが、
その中でも常にトップシーンを走り続けている。
キズナアイのブームに全くひけをとることなく、存在感を発揮する。
何年もそれることのない王道を進み続けるプロフェッショナル性。

Paryi
VTuberの人気に比例して一気に有名人に。
普通にデザインが良い。

お絵描きの極

東京幻想
2018年から投稿が再開。
緑化萌えから鉄骨萌えに。

エース明
10年以上このすごさは全く色褪せない。
着眼点、描画どれをとっても最高。

総評

まとめてみたが、非常にレベルの高い2018年でした。
作品傾向としては2015年頃から続いていたトレンドがより先鋭化してきた。
どれだけカバーできているかは分からないけど、
簡単に最近の絵の特徴を語っていきます。

・ファッション
・退廃
・エッジ系作家の台頭
・非商業イラストの重要度アップ
・VTuberへのコミット

一つずつ見ていく。

ファッション

キャラの服装、構図などお洒落な絵が増えた。
アパレルに興味範囲が広がり、実際そういったものを勉強している作家が多い。
わかりやすいのは米山舞、爽々、モグモ、など。普通に服として着れる。
80年アニメとかにあった謎服みたいなのがない。
LM7、MikaPikazoは実際に自身の服をブランドとして販売している。

キャラデザについては主にFGOが時代をリードしており、
尖ったデザインの受け皿を作った。
RAITAキャラデザは本当に素晴らしいが、
FGOだからこそここまでドライブさせたものが成立されていると思う。

退廃

主に中国で人気が高いやや退廃的な暗めの世界観。
かつてはhuke、redjuiceがになっていたポジションを今はLM7が走っている。
ゲームでは満を持して日本上陸したドルフロが人気。
2019年は同コンセプトをふんだんに盛り込んだゲーム『アークナイツ』が
ライバル企業Yostarからリリースされ、ますます盛り上がりを見せるだろう。

エッジ系作家の台頭

少し前まで個性派の作家は絵描き界隈での評価はされてたものの、
なかなかメジャーになれず沈んでいっていた。
ただ近年はSNSでのフォロワーが多くつく傾向にあり、企業もそこを評価する。
さらにFGOなどの怪物タイトルがサポートし、大きく市民権を得た。
もちろん商業に耐えうるクォリティを出すことが前提だが
望月けい、焦茶、LAMなど若手作家が輝いている。

逆に言えば2010年半ばまでのソシャゲ業界に参入できるタイプは、
非常に限られており、表現も一辺倒だったと言える。
そういった意味でも今は絵の食い扶持がかなり広がり、
表現としてはかつてないほどのバリエーションが増えた。

非商業イラストの重要度アップ

突き詰めていえばセルフプロモーションが重要になってきたこと。
水面下に潜って商業の仕事をコツコツ進めていくだけだと、表現の幅は増えにくい。
逆にSNSを活用して日常から積極的に絵を挙げている人が良い仕事をとっていく。
商業仕事は良くも悪くも制約の中で絵を作るので、
自由に絵を描くタイミングを作らないと悪い意味で先鋭化することがある。
絵描きにとって一番恐ろしいのは時代に残され、古く、陳腐になること。
逆に言えばそれを更新している人は40、50歳になっても(今の環境なら)残る。

VTuberへのコミット

MikaPikazo、森倉円を中心にヒットしたVTuber経由で有名になるクリエイターは多い。
かくいう自分もDeepWebUndergroundを描かせて頂いた。
去年は「ママ」という概念が生まれ、定着した。
キャラデザ自体は昔からある仕事だが、デザインされた対象がユーザーに近く、
意思を持って話すので、「デザイナー」はより「親」であるという考え方だ。

ただ、VTuberに関して絵として面白くなってくるのはまだこれから。
数少ない成功例としては『鳩羽つぐ』だろうか。
細かいところをみると面白い企画はいくつかあるが、絵的にすごいのは挙げにくい。

以上。

何度も書くと、本当にレベル高い…!
そしてこの流れは今後どんどん加速するだろう。
今年はソシャゲ市場が縮小するか?と言われているけど
どちらかというとコンシューマ的なところにイラスト起用が進んでくるはず。
広告代理店もタレントからイラストに置き換えていくのでは。

そんな感じで今年もよろしくお願いします。

最後に宣伝。
あとこのブログでなぜか告知してなかったけど、去年は厚い本を書きました。
『ネット絵学2018』です。200ページ超えてますが、
電子版なら1000円フルカラーという安さ。紙の本も無料でpdfがつきます。
持ってない方は是非買ってね〜。

ネット絵学2018

書いてる人

虎硬 / Toraco

イラストとデザイン、たまに文章を書きます。

pixiv
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