Feb 22, 2014

同人百迷走 第10話「同人サークルの解散理由は『女』と『金』←これマジ?」


前回「同人誌の在庫は財である
初回「おかえり僕のサブカルたち

徳間書店で月刊アニメージュの編集長を務め、
スタジオジブリの名物プロデューサーである鈴木敏夫はこう言いました。

「何かを始める時は二人以上」


ほとんどの製品においては個人が凄まじい労力を使って制作したとしても、
たった一人で世に出すことはなかなか難しいでしょう。

ツールや流通は日々進化し、少人数での制作もある程度は可能になってきましたが、
それにしても誰とも関わらずに大きな仕事をすることは不可能だとオレは思います。
素晴らしい製品には制作、流通、維持などのエキスパートが必要なのです。

それ故に人は組織を作ります。

会社とはその一つの例であり、お金や公共の福祉のために集合し、働きます。
その目的は明確で、また、わかりやすく多くの人に伝えるために体系化されます。

同人サークルは目的があまり明確でない組織の典型だといえます。

もちろん「同人誌の制作」という点だけみればわかりやすい目的です。
しかし実際は本を「作らない」「売らない」作ったとしても「完成度が低い」、、
そんなサークルも存在します。

なぜそんな事が起きるかというと企業とは別の目的だからです。

同人誌は「仲の良い人と本を作る」という目的で組織化するケースが多いからです。


同人サークル>目的:本を作る仮定を楽しむ 集団:仲の良い人同士
企業>目的:お金や制作・公共の福祉 集団:目的を遂行するためのプロ


前置きが長くなりましたが今日はそういった組織の性質を元に、
作品の陳腐化やサークル内のトラブルについて考えていきたいと思います。


Feb 16, 2014

同人百迷走 第9話「同人誌の在庫は財である」


前回「在庫800部を抱えつつ次回作を企画、発行部数はもちろん…
初回「おかえり僕のサブカルたち

自分のサークル語りが長くてアレですが、、
そろそろコラムっぽくなってきます。

1月末になりイラスト本「戦」のリリース直前となります。
サイトやpixivなどでの告知を開始し、そわそわする日が続きます。

そんな中、とある動画がニコニコ動画に投稿されました。


Feb 15, 2014

同人百迷走 第8話「在庫800部を抱えつつ次回作を企画、発行部数はもちろん…」


前回「同人誌の在庫は悪である
初回「おかえり僕のサブカルたち

企業はもちろん、同人制作でも売り上げを作る事は本当に重要です。
お金がなければサークルを維持したり次の本を作ることができないからです。
なによりもモチベーションが死んでしまいます。

特に創作イラスト、しかも合同誌となると売り上げ難易度は上がります。

前回も書きましたが百化の創作漫画第一弾「3悪3」は、
5月のコミティアで50部ほど売れます。
既刊の「祭」も50部売れるのでやはり新刊を継続して出すことは
在庫の消化に繋がるという実績を得ます。

そこで考えるわけです。


漫画企画を単発で出して既刊を売っていくのもアリだ
しかし現状でイベントに出ても売れる既刊は50部程度…
おそらくこの数字は今後落ちていくので
1年経っても在庫が100部程度しか消化されない可能性もある
そうなれば同様のペースで頑張っても完売まで7年以上かかる…それは無理だ


打開策はサークルの知名度を爆発的に上げることだと短絡的なオレは考えます。
それには百化の得意分野である「イラスト」を使いたかったのです。

1年後の2月のコミティアに焦点を当て、勝負企画を構想します。

内容は、やはり、というか、懲りずに、

イラスト本となりました。
イラスト本の負債はイラスト本で取り返すべきという考えがあったからです。

前作「祭」はまだ800部ほど在庫が残っていました。
サークルが世に出てから4ヶ月目の決断です。

次回のイラスト本の企画名は「戦(いくさ)」に決まります。

発行部数はもちろん、リベンジの1000部です。


Feb 9, 2014

同人百迷走 第7話「同人誌の在庫は悪である」


現在のAppleのCEO(最高経営責任者)はティムクックです。
彼はジョブズからスカウトされた時、こんな考えで製品を管理していました。


「在庫は悪である」



時は2009年の埼玉県。
まさにオレは同人誌「祭」の在庫に苦しんでました。

初の同人参加で1000部刷るも実売数50部、、

発行1000部-お礼の献本100部-実売50部で残りは850部

この850部の在庫を売らなければいけません。
そうでなければメンバーの努力に対してあまりに不甲斐ないのです。
悔しさにもだえる日々が続きますが、冷静さを取り戻しリベンジを誓います。

いくつかの戦略アイデアを思いつきます。
オレの取った戦略は「攻め」でした。
それはつまり引き続きコストをかけて本を制作するということです。

今記事から3回くらいは実際に自分がやった在庫販売の方法を書いていきます。


Feb 8, 2014

同人百迷走 第6話「これからは同人誌の時代、そう考えていた時期がオレにもありました」


前回「同人イベント初参加で1000部を発行!!実売数はわずか50部
初回「おかえり僕のサブカルたち

なんかもう今回から素直に自分のサークルの絵を使います。
通販とかもやってるので興味がある方は是非買ってみてくださいね。
アリスブックス 恵文社

初の同人即売会で850部の在庫を抱えるようになったオレですが
無鉄砲に1000部発行を決断したわけではありません。(ほ、ホントだよ!)

というわけ今回は同人を企画した2008年当時に
描いていた未来予想の答え合わせになります。
(初イベントで売れなかった言い訳ともいう)


Feb 2, 2014

同人百迷走 第5話「同人イベント初参加で1000部を発行!!実売数はわずか50部」


前回「カイカイキキ入社!村上隆の仕事現場 後編
初回「おかえり僕のサブカルたち

今回はいきなり生々しいグラフを貼ってみました。
(絵を描くのがめんどかったとかそういう事では断じて、断じて、)

同人即売会「コミティア106(2013年10月20日開催)」内での
公式売り上げアンケートになります。


出典元:ティアズマガジン107(こちらのグラフをまとめなおしてます)

平均値:39.14冊
中央値:17冊
アンケート回収数:1019サークル
アンケート回収率:28.6%

中央値:販売冊数回答サークル825のうち、中間順位413位のサークルの販売数

自分のサークル百化がコミティアに参加していた時期の販売数は、
全盛期(2012年春)で600部超です。

恐らく上位売り上げサークルは個人誌が多いと思うので、
創作で合同誌となるとなかなか健闘していると思います(が、どうでしょう…?)
初回に書いた「中堅弱」という自己評価はコミケでの二次創作を含んでのものでした。


さて、今回から百化同人制作編となります。
自身の経験を踏まえつつ創作同人制作に関しての意見を書いていこうと思います。

始めに書きましたが、本企画は作品自体のクォリティもそうですが売り上げや知名度、強力な組織を作る方法などといった実践論になります。

人気のサークルを作る事に関しては作画初心者や同人未経験者などは致命的な欠点にはならないと思います。

もちろん既にネットや商業で知名度がある人は同人でも有利でしょう。
しかし重要なのは"今なにを持っているか"ではなく"今なにを欲しがっているか"です。

イラストもヘタだし同人も作ったことない……

それでもやりようによっては
1年で壁サークルになることも不可能ではありません。


……とかいいつつも今日は初めて同人誌を作った時のしょっぱい話になります。


Feb 1, 2014

同人百迷走 第4話「カイカイキキ入社!村上隆の仕事現場 後編」


前回「カイカイキキ入社!村上隆の仕事現場 前編
初回「おかえり僕のサブカルたち

カイカイキキでは日々、タスクが積もっていきます。
そんな仕事のさなか、上司から呼ばれこんな事を言われます。

「アートバブルが崩壊しました」